KIB: kurogane in black

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売り方の問題も相当あるけど、契約内容の不履行が問題

hitosatoさんの記事には、割りと共感できる内容が多いと思っています。

この記事「マインドコントロールを主張する心理とその是非」も、ある部分は理解できる。

しかし、次の2点については納得いかなかったのと、良く分からなかった個所でした。

1)
>しかし、話が上手すぎて買う気にさせられたのは遺憾であるなどというクレームはあるだろうか。
>そしてそのクレームで裁判を起こしても訴えが通るとは思えない。

⇒UCの霊感商法の場合は、「話がうますぎて買う気にさせられたのは遺憾である」なんていう生易しいものではなく、買わないと不幸になるという恐怖心をあおられた挙句に買わざるを得ない状況に追い込まれていると思います。

話がうますぎて買う気にさせられた、というようなものではないですよね。


2)
>この見解について教会の上層部に異論はないはずだ。
>異論のある人は、拉致監禁を是認しているグループの人だろう。

これはどういう意味なのか良く分かりませんでした。





とは言え、この2点を除けば、基本的に「マインドコントロールを受けたというクレーム」のつけ方はどちらかというと嫌いなやり方です。

実際、私はそういうクレームのつけ方をしていない。

(被害者がそういう主張をすることに理解はしますけれどもね。)



それよりもUCの場合は、


>時として、快く買ったはずの客からクレームが出る。そのクレームは、商品が説明と違うとか、
>説明に嘘があるとかと言うものがある。もしそれが事実なら、それはもっともなクレームで
>当然受け入れられるべきものだ。


という部分の方に大きな問題を抱えていると思います。UCはそういうクレームを受けても、何も受け入れないし、改善もしていないでしょう?




ここから先は、hitosatoさんではなく、いまだに「霊感商法っていうけど、自分で納得して買ったくせに」とか「感謝して受けた祝福なんだから」とかほざいている人たちに向けての意見になります。





そもそも30万円で印鑑を買ったら、どうなると約束してお金を払ってもらったのか?

「あなたの先祖が苦しんでいる。このままではあなたの子どもに何が起きるか分からない。それを避けるためには、この印鑑を買うのが良い」とは、どういう商品であると説明しているのか?

つまり何を約束していることになるのか?

「これを買っても、何も変わらないかもしれないし、それで問題が解決しなければ、より高価な大理石の壷を買う必要があるかもしれない。いや、それよりも、人間が堕落していることが諸悪の根源なので、最終的にはメシアにつながらないと、あなたの不幸はなくならないのですよ(結局、それが言いたかったわけでしょ)」

とか説明していましたか?

そういう文書を提示して、相手に誤解がないように勤めた上で、契約をしたのでしょうか?


また、祝福の相手は、韓国人であったらこじきでも日本人よりは霊的に尊いという説明はしていた。

一方、かつての日本の祝福の条件は、きちんと原理を聴いて受け入れ、お父様をメシアとして信じ、献身生活だとか霊の子がいるとか、成約断食をしているとか、万物復帰を何日以上していたとか、ありとあらゆる面にわたって規定されていた。

この状況で、日本人の信者としては、韓国から来る相手も当然同じような条件をクリアしているものと考えているのが普通だ。「こじきでも尊いといってある」なんていうのは詭弁にも程がある。

「韓国の相手は、本当にその辺のこじきを連れてきていることがあり、お父様をメシアとして受け入れているとか霊の子がいるどころか、修練会にも出ていない人が来る。酒も飲む、たばこも吸う。場合によっては暴力を振るうこともあり、その場合、教会としては身の安全の保証はできない(実際にこういうことはいくつもあった)が、それでも相手を理想相対として受けれ、祝福として受けることを希望しますか」ぐらいのことまで正確に説明しましたか?

また、そういう文書を作成して、私はそれでも感謝しますというサインでも取っていましたか?

そこまでやっているならともかく。


そうでないなら、相手に約束した契約内容をきちんと守っていないのはUCの方だという事になると思いますが。


結局、相手に錯誤を起こさせておいて、不誠実に適当なものを押し付け、「いや、あなたが自由意思で買ったもの、受けた祝福だから、文句を言うのは筋違い」っていうのは、いかにも詐欺師のやり方。

神様の子どもで、サタンとは縁がないとか主張しようとする人たちや、誠実にこの世に理想世界を築こうとしている人たちの態度ではないと思いますけどね。


霊感商法という表現は、商売の方法が問題であるかのように認識されがちですが、契約内容を誠実に守っていない、あるいは誤解を招く商品説明をして相手にモノを売りつけていることが問題だと思います。