お母様とやらが、なんでも人があふれるほどに来ていた草創期の頃の教会に戻ると言っているらしい。
そう仰るのは自由ですけどもね。
なんであの頃の熱狂的な勢いが消えうせ、教会には60代以上のご老人しかいなくなり、空の星のように、浜辺の砂のように、わんさかいるべきはずの二世がどうして教会から去ったのか、その原因が何なのか分かっているのでしょうかね。
原因が分かっているのなら、あの頃に戻れるかもしれません。
そして、あの古き良き草創期の教会が実現したら懐かしさには浸れるかもしれません。
しかし、今の教会がこうなった理由を把握して、そこに手を打てば、困る人たちもいるわけですよ。
既にミセス・キムも書いてしまっているけど、たとえば組織は縮小されれば、要するにクビになる公職者もたくさんでてくるわけで、彼らがまた一人デモだの、集団デモを始めたらどうするのかとか。
その影響なんかもきちんと分析とか対策はするつもりなのでしょうかね。
対策って言ったって、要するに彼らは公職者としての職と給料をよこせというのですから、それを与えない限りはどうにもならない。
一日中、原理講義が絶えることがない教会と仰いますが、今の地方の教会長にそんな教会が作れるのなら、とっくにできているでしょう。
劉孝元先生が講義していたときは、誰もが皆、このみ言葉は間違いなく世界を救うと信じていたので、命がけでお話をしておられたのでしょう?
今の雇われ教会長連中は、そりゃ口を開けば「命がけで」とか、「これこそが真理のみ言」とか言う。
けれども劉孝元先生が信じていたレベルに勝るとも劣らないほどの確信と信仰と信念を持って語れる人は、間違いなく、一人もいないと思いますよ。
だって、あの時とは全然状況が違うもの。
あの時は、
このみ言葉が世界に述べ伝えられれば、この地上からサタンは消え去り、地上は神の愛で満たされ、全人類が兄弟姉妹として堅く結ばれ、神様が心から喜ばれる文字通りの「祝福結婚」が行われれば、無原罪の子ども達が空の星のように浜辺の真砂のように産み、増え、地に満ちて、罪の影さえも見えない地上天国が実現される
と、皆思い込んでいたでしょう?
だから、あれだけの熱狂的な教会になっていたし、伝道するときも本気で伝道していたので、次々と新しい人達が来ていたのです。
違うというなら指摘を。
で、翻って今の状況はどうか?
み言葉は、世界の6大陸の全ての地(南極大陸は知りませんが)において述べ伝えられておりますが、本家本元どころか創始者のご家庭で兄弟姉妹が相争い、お互いに裁判を起こして一歩も引くことがなく、無原罪として生まれてきたはずのメシアのご子女様の家庭にすら、不倫がはびこり、兄弟姉妹達は皆、てんでバラバラに散らばって好き勝手にやっている。
これで、「昔のように、人があふれる教会を取り戻しましょう」と、いくらお母様とやらが声を限りに叫んでみたところで、本気でそう思える人がどれだけいるか、怪しいと思いますけどね。
アブラハムの時と同じように、「(そこまで本気で信じている人が)10人いれば、ソドムとゴモラ(統一教会)を滅ぼさない」と神様が約束されても、結局アブラハムの時と同じような状況になるとしか思えませんが。
中にはコスタさんのように、「私は影響を受けません」とうそぶく人もいるでしょうけども。
でも、自分が影響を受けないと強がってみたって、この人一人が信仰を捨てないだけで、世の中の人たちに強く雄雄しく、このみ言葉を述べ伝えて、常に新しい人であふれる教会を作りなさいといわれたら、いくら影響を受けないテフロン信者、コスタ氏だって困ると思いますけどね。
ということは、コスタさんだって「私は信じています」とは言うけども、このみ言葉が全人類を救うとは本気では思っていないわけですよ。
これでは約束の10人の一人にはカウントされないことでしょう。
結局のところ、昔の教会になんか戻らないわけです。
今の停滞した教会は、単に町内会の日曜寄り合い所になってしまう。
統一老人ホームがせいぜいでしょう。
今の組織がこんな状況になるのは、それなりの理由があるわけで、それらを解決するというのも簡単じゃないのですよ。
たかだか50年程度の歴史しかない組織であってもね。
それなのに、つまりたかだか50年の自分の組織の問題すら解決できないのに、どんなに短く見積もったって6000年の歴史の問題を解決すると主張して、耳を傾けてくれる人がどこにいるのかと。
こんな状況でも希望があると強弁するのはお好きになさったらよろしいかと思うのですが、根拠や理由、原因である問題の解決をせずに、口先だけで問題が解決するわけではないというのは、それこそが神様、自然の摂理というものです。
外向きに強がって見せるのはとりあえずおいといて、一度、自分達の希望とか信仰を、事実と根拠に照らして再検討してみることが必要だと思います。
余計なお世話でしょうけれどもね。