KIB: kurogane in black

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ゴードン警部の苦悩

今回引用した動画は、クリストファー・ノーラン監督によるバットマンシリーズの第二作目、『The Dark Knight』の最後の場面。

ゴードン警部が有名な『He's a silent guardian, a watchful protector. A dark knight.』の台詞が語るところです。
この直前、ハービー・デント検事は悪役トゥーフェイスになって、ゴードン警部の息子に手をかけようとするところをバットマンが救いだし、勢いあまってハーヴェイ・デントと一緒に落ちた直後からのシーンですね。


The Dark Knight Ending Speech--HQ


警察官を含む五人も殺した彼の姿を見ながら「ジョーカーが勝った」と語るゴードン警部ですが、バットマン

ゴッサムにはヒーローが必要だ」

と言って、ハーヴェイ・デントの罪を被り、自らが悪役となって追われることを選びます。



そのことを知っているのはバットマンとゴードン警部だけ。


警察はバットマンを追い、この後(ダークナイトライジング)では、ハーヴェイ・デントにちなんだ法律が作られ、それによって町に平和が訪れるというところからスタートしていました。

人々がたたえる正義の使者、ハーヴェイ・デントは実は5人もの殺人犯であり、かつ自分の息子を殺そうとした人物でもある。

一方、警察が血眼になって追いかけているバットマンこそが息子を助けてくれた恩人。


いつしかゴードン警部は、その矛盾に耐え切れなくなり、辞任しようとしていたところに、最強・最悪の奴らが責めてくる、というのが『ライジング』のストーリーでした。



米本氏のブログでgildong氏がリンクを張った記事を読んで、なんだかゴードン警部のことを思い出しました。


あの記事を書いた人とゴードン警部の苦悩が重なる、とまでは言いませんが、似たような気持ちになったのだろうなと。