そこここで『洗脳』の文字が躍る時代
ロシアによるウクライナ侵略戦争、我々には全く理解できない状況が繰り広げられています。
罪のない人々の犠牲がこれ以上増えず、一刻も早く停戦が行われて平和が戻る様に、まずは祈ります。
ところで、誰もが高性能カメラを持ち、現地の状況を世界中に発信できるようになった現在、ロシアのウクライナに対する侵略は明らかだと思いますし、軍事施設だけでなくて病院や原発などまで攻撃対象となっており、都市空爆もいくつも報告されています。
しかしロシアではそれを真っ向から否定し、西側によるプロパガンダと主張しているようです。
それだけではなく、ウクライナに生物兵器があるとまで主張して、なんと国連安保理事会まで開催したそうです。
ここまでくると、荒唐無稽を通り越して、最近はやりのアメリカのアクション映画のように、異次元から敵が侵略してきたのかと首をかしげざるを得ないほど。
そんな中にあって、ロシア国内ではプーチンの支持率が上昇しているとのことです。
調査の信頼性があるのか?という問題はあるでしょうが、現象としてそういうデータが出されていることは認識する必要がある。
データの信頼性があるのか、と書いたのは、例えばこのような記事が出されているからです。
記事から一部を抜粋しましょう。
「この戦争はロシアにとって最悪のシナリオだ。間違いなくプーチン氏の終わりが始まった」というマリーナさんだが、ロシア国内は西洋化したリベラルな若者とプーチン氏支持層の二つに分かれているという。
「西洋化され、海外旅行したり、いろいろな映画を観たりすることが好きな若い世代はウクライナで起きたことを理解している。そしてモスクワや他の都市で反戦デモに参加して拘束されている」
「しかしロシアの大半は違う。お年寄りはプーチン氏に洗脳されている。情報統制下に置かれ、ウクライナで起きている真実は何も見ることができない。ロシア人の多くはウクライナがロシアと戦争をしたがっていると信じている。プーチン氏のプロパガンダを信じている」
(強調は管理人)
プーチンが主張する、「ロシアによるウクライナ侵略は西側のプロパガンダだ」とは逆に、ロシア国内で入手できる情報に制約がある層は、プーチンのプロパガンダに染まっている、つまり情報が制約され、一方的な宣伝が刷り込まれ、現実が見えずに為政者の思惑に染まって行動している者たちは、洗脳されているという訳です。
洗脳=マインドコントロールはないとか主張してきた人が昔は、ある界隈でたくさんいたのですが、この状況を見てなにか反論があればこの状況を説明していただけますでしょうかね。
もちろん、私に対して熱く語られても仕方ないので、国際社会に対して「洗脳はない」、「学術的に否定されている」というべきだと思いますので、私に向けられて喧嘩を売られても買いませんけどね。
外からロシアの状況を眺めていると、昔のホゴン君しかり、某宗教の創始者がメシアであり、信者は洗脳されていないと主張していたその団体の信者の行動が二重写しにみえる。
自分たちの立場を守るためだけに、変な理屈をこねくり回して「洗脳はない」とかいう主張に走ったために問題の本質を見逃し、その矛盾が噴出してしまった某団体とロシアの違いは、武器の有無程度ではないのだろうか?
やってることを見たって、他人をだまして金をむしり取り、親子断絶させては祝福という美名でごまかして勝手に売り飛ばしてきたのだし。
その団体の信者たちが、外からの問題点の指摘を全く受け入れなかったように、また創始者がこの世を去った後は側近が自分勝手に後継者を名乗って同じような体制を維持したようなことは引き続き起きるのだろう。
その団体の信者の皆さんが今のロシアの状況を見て「あれはない」と思うのであれば、我々反対派が「あれはない」と皆さんのことを見ていたということを思い出してもらえると良いのだが。
改めて、一日も早く無辜の市民の皆さんが平和な暮らしを取り戻せますように。