KIB: kurogane in black

Yahoo!ブログ閉鎖に伴い移動しました。

究極のカルト? (元記事の投稿日:2005年6月29日)

楽天ブログが閉鎖されてしまいました。削除されてもバックアップはとってあるので、復元はできます。

以下、元記事は楽天ブログに2005年6月29日に公開したものをそのまま復元した文章です。
参考:元URL(現在は表示されません。)
http://plaza.rakuten.co.jp/kuroganeyashiki/diary/200506290002/

<以下、元記事の復元内容です。>

再掲に当たってのコメントをいくつか。
・最初にこの記事を投稿したのは、上述の通り、2005年6月29日。
・摂理(モーニングスター)が朝日に取り上げられ、それを受けて記事の修正などを行ったのが、
 2006年7月29日です。
 タイムスタンプは「Last updated  Jul 29, 2006 02:12:25 AM」で記録されていました。
・「途中下車の勧めの管理人さんのブログにトラバを張りました」とあるのは、旧楽天ブログでのことです。
 こちらの再掲にあたってはいまさら間が強いので、トラバの再リンクは行っていません。
 あくまでも旧楽天ブログの記事そのままの掲載のため、残しています。
 (というか、もっと端的に言うと、細かく読み直して修正するエネルギーがでてこないんで、すみません。)

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摂理(モーニングスター)の記事が朝日新聞でも取り上げられ、本投稿記事でも引用した、途中下車の勧めの管理人さんのブログにトラバを張りました。

記事自体は、2005年6月29日当時のままなので、既になくなったホワイストーリーへのリンクなども残っていますが、その当たりはご了承下さい。

*****(以下、2005年6月29日当時の記事。字数制限にあわせて、表現修正)

あらら・・・ホワイストーリーさん・・・

掲示板やコメント書き込みを閉鎖しただけじゃなくて、フリーページにあった「ホワイストーリー」の内容まで、ほとんど消してしまいましたね。

残念でした。

最初に見つけたときに、フリーページにあったコンテンツは全部ダウンロードしてあります。すぐにでも消した内容はアップできちゃうんですよ。

それでは著作権違反になるでしょうから、統一原理との比較対照をした形にして、著作権をクリアして掲載することもできます。

ココログにもあったんですね。ホワイストーリーのページ



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さて、かつての戦友MAXさん(爆!)から、「正義のためにがんばってください」と声援をいただきました。

応援してくださってどうもありがとうございます。でも、正義のために戦っていると言えるほどの、そんなたいそうなものではないと思います。

自分が大変苦しんだことは事実だし、同じような苦しみを味わう人がいないように、という「祈りに近い願い」の元にやっています。



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ところで粘着質にホワイストーリーを追うにはわけがあります。

多分、統一教会をやめた人にも、統一原理の内容は大変、革命的な内容であって、色基地外の爺さんが頭でなければ、もう少し良かったのではないかと考える人がいるかもわかりません。

あるいはやめようかどうしようか迷っている人の中には、統一教会の現状はとてもついていけないけれども、統一原理は真理ではないか?これを裏切っても大丈夫か?というジレンマに苦しんでいる人がいるのだろうと思います。

果たして本当にそうでしょうか?

統一原理(そしてそのパクリであるホワイストーリー)は、運用さえ誤らなければ、人生の指針足りうる哲学的内容なのでしょうか?

私は違うと思います。

統一原理のもたらすもの、その結末について、ちょっと触れてみたいと思います。


<統一原理とはいったい何か?>

知らない人のために、ざっと説明しておきたいと思います。

統一原理とは、統一教会の教祖、文鮮明が解明したとされる真理であり、旧約・新約で果たされなかった神様の約束を成し遂げるという意味の成約聖書にあたるものとされ、大きく「創造原理」「堕落論」「復帰原理・摂理」の3本柱があります。

創造原理:神様が本来願っていた、創造本然の世界がどんなものであったかを解く。

神様は男性性と女性性、そして心と体という二つの性質を統合した存在と規定し、この世は、その神様の性質を投影したものであると説きます。

それが、主体と対象の関係で渾然一体となった調和の世界が創造本然の世界であるというわけです。

堕落論:その創造本然の世界が、なぜこのように醜く争いがある堕落世界になったかを説明する。

神様が土からアダムをつくり、アダムのあばら骨からエバを作り、この二人が完成して、この世の支配者となる日を待ち望んでいる過程で、本来天使であったルシファーとエバが、なんと性的関係をもち、さらにエバがそんな堕落した立場のまま、アダムと性的関係を持ったことによって、人類は原罪をもって生まれるようになったのだ、と解きます。

復帰原理:神様が、堕落してしまった人間を見捨てることができず、サタンから取り戻すための御業をなしてこられた、その原則と聖書に照らした復帰摂理の歴史を解く。

ここでは堕落直後のアダムとエバからすでに神の復帰摂理がスタートし、それがノア、アブラハムモーセ、イエスと連綿と引き継がれてきたけれども、みな、その使命を完成することができず(つまり失敗して)今に至っているので、このような世の中になっているが、現在、その神の摂理を完成するべく再臨主がこの世にこられている。それが文鮮明だ。

とこうして、文鮮明につながっていくわけです。

<統一原理の問題点>

私は難しいことは飛ばして、統一原理が持つ「現実的な問題点」を指摘したいと思います。

統一教会の信徒たちは、統一原理が、この創造原理、堕落論、復帰原理があることが人類の福音だとか、それを解明されたのだからメシヤなのだ、といいます。

本当にそうでしょうか?いずれ、この三つが、統一教会のクビキ、重荷となる日が来るでしょう。

それは、統一教会が世界基督教統一心霊協会として設立された1954年から50年たった、現在の統一教会の状況をもって明らかになりつつあります。

問題点1) 
統一原理は、今後永遠なる男性優位(つまりは女性を低く見ることの裏返し)と、朝鮮半島中心主義を捨てることはない。

創造原理では、男性と女性が主体と対象の立場で渾然一体となれば、主体も対象もなくなるといいますが、これに堕落論が組み合わさることで化学変化が起きます。

堕落論では、エバが天使長ルシファーの誘惑におちて性的関係を結んだことが、原因だと述べております。

だから、それを元通りに戻すためには女性が苦労の道を行かなければならないと言って、とにかく女性に辛いことを強いてきました。そして50年を経た今。統一教会の言う、創造本然の世界など、実現されていません。

文鮮明の家庭が、麻薬と女性問題と離婚再婚と自殺でほとんど崩壊している現在(現役信徒は認めないけれども)、まだ復帰摂理など完成しておらず、つまりは女性は堕落の原因であると、言い続けられるでしょう。

そしてそれは(説明すると長くなるけれども)統一教会内においては、要するに日本を搾取することが続きます。

問題点2)偽メシア、自称メシアの登場を防げない

⇒宗教的に見える根拠に基づいた強姦魔の排出を防げない。

統一原理の内容は、必然的にここに行き着きます。

これは堕落論と復帰原理と、現在の文鮮明の家庭から、導き出される結果です。

繰り返しになりますが、人間が堕落したのはエバ(女性)が天使長と間違った性関係を結んだことが原因だそうです。

ということは、逆に最終的にはメシアと正しい性関係を結ぶことで救われるという結論にならざるを得ない。

実際、側近の幹部はそうなのだ、という話は聞きましたしね。

そして復帰原理は、それぞれの時代で神様から復帰摂理の使命を託された人物が、その使命を果たせずに今まで来ていると規定し、それを完成するのが再臨主(=文鮮明)と言っていた。

ところが文鮮明の家庭の長男は麻薬の常習者で銃砲の愛好者、淫行の限りを尽くす、という状況を見て、とうとう文鮮明は失敗した、と言うものも出てきている。


堕落論と復帰原理を突き詰めると、「女性の誤った性関係をただすことが、神様の摂理の最終段階」なんていう、強烈に信じがたい論理をいとも簡単にひねり出しうるわけで、それと文鮮明が失敗したということが合わさると、今度は「私こそ神に選ばれた人物」と錯覚して、文鮮明がやったようにお手つきを始める事を、統一原理では防げない。

統一教会の中でも、ちょっと前に国家メシアの摂理だと称して、信徒から選ばれたものが各国の宣教師として行ってるという話を聞いた。

ちょっと考えてほしい。

彼らの全部とは言わないけれども、風土も環境も違う中で、自分は国家メシヤとしてメシヤから任命された。

その地で困難が続き、教会の女性信徒が悩みがあるといって寄ってきた時、話によっては「私は国家メシヤとして、メシヤから任命された。復帰摂理をあなたに施してあげよう」と言う、勘違い国家メシヤが出てこない、と断言できる人間はどれだけいるだろう?

かつてブラック・フンジンニムの摂理とかいうのがあった。

私は参加してなかったのだけれど、聞くところによれば、統一教会に入ってから男女問題を起こした(=やっちゃった)ことのある人と言ったら、結構な人数がぞろぞろどっかに行っちゃったという話しを聞いた。

日本人が日本にいて、むちゃくちゃに厳しい管理の中にいたって、そんな問題を起こしうる。(これはいったいどこでどうやってやったのか、いまだに私には想像ができないのだけれど)

まして、とうとう「国家メシア」として任命された人が、管理の甘い海外で、とんでもない勘違いをしないという保証などどこにあるのだろう?

そうでなくても第2、第3の自称メシアが現れたとき、彼らが文鮮明がしたように、回りの女性に復帰摂理を施すのだといって、性関係を迫らないという保証はどこにあるのだろう?

現に、統一教会をまねてできたという摂理(モーニングスター)でもそのような被害は続出している
(追記:2007年7月に、あの朝日新聞第一面で記事が出ました。)

特に半島の人間がこれを使ったら、日本人に手をつけることなど、寸毫ほども良心の呵責を持つことなく、喜んでするだろう。
エロパウロ永田保(金保)のように、統一原理などなくてもやる人間がいるのだ。

文鮮明の家庭がほとんど崩壊している現在、あと10年もすればこういう勘違いメシヤだの、自称メシヤだのがぞろぞろ出てくるだろう。

ホワイストーリーも堕落論と復帰原理を持っている限り、理論的帰結として当然のごとくにそういう勘違い人間を作り出しうる。


創造原理、堕落論、復帰原理などがあるために、後から出てきた人間がそこに書いてあることを組み合わせれば、いとも簡単に自分を神から選ばれた人物であると主張することができ、その理由は前任者の失敗を挙げて、堂々と神から選ばれた人物を名乗り、神の名によって、周りの女性に手をつける。

まったくたいしたことをしてくれたものだ。


中途半端に現役を続けている人間、ホワイストーリーぐらいなら良いのではないか、と考えている人間は、このことを良く考えてもらいたいと思う。

そして、もし現役の人で、「とんでもないことを書いてくれた」などというコメントを残す奴がいたら、それは上記の話を立証することになる。
(あらかじめ注意してあったのに、ホワイトハウスさんがコメントをしてしまいました。2006年7月29日追記)

そんなことはない、という方がいるのなら、上記のことが起きないという根拠を示してもらいたい。

その場合には、摂理(モーニングスター)についての説明をどうつけるのか、きちんと説明することも忘れないでほしい。


<結論>

統一教会は、異端や似非宗教などという範疇では括れない。


ここで取り上げられているワケワカメ量産するだけなら可愛いものだったのだけれど、今後、摂理(モーニングスター)の被害とか、こういう事を、「神の名において」行う奴が複数以上出現する可能性を、統一原理では防げない。


つまり統一原理は、最初からそういう勘違いメシヤ、偽メシヤ、自称メシヤを乱造し、しかも宗教を利用した強姦の理屈を作り上げる芽を内包していたといえます。

それは実は避ける道はない。どこまで行っても無理です。
統一原理の持つ論理から導き出される結果なのだから・・・


ここまで来ると、統一教会は究極のカルトと言ってよいのではないでしょうか。