KIB: kurogane in black

Yahoo!ブログ閉鎖に伴い移動しました。

怪しい懸賞論文 (元記事の投稿日:2005年6月30日)

楽天ブログが閉鎖されてしまいました。削除されてもバックアップはとってあるので、復元はできます。

以下、元記事は楽天ブログに2005年6月30日に公開したものをそのまま復元した文章です。
参考:元URL(現在は表示されません。)
http://plaza.rakuten.co.jp/kuroganeyashiki/diary/200506300000/

<以下、元記事の復元内容です。>
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この記事は、以下の7本の記事の続編です。

  1. 獅子身中の虫
  2. Why Story 自体のあやしさ
  3. 正体不明のNPO トゥルービジョン

番外編1 それじゃさよなら、Stella144さん
番外編2 ホワイストーリーは去ったのか?
番外編3-1 ホワイストーリーの管理者は、窓口担当に相応しいか?
番外編3-2 アンタ何様?という質問への事前回答

特別編 究極のカルト?


さて、そろそろこの「ホワイストーリー」シリーズも佳境に入ってきた感じですね。今回は、懸賞論文を取り上げてみようと思います。

<怪しい懸賞論文>

懸賞論文の課題は、この「ホワイストーリー」を読んで、論文を書けということになっています。

それ以外に趣旨説明もなし。それで20万くれるのは何のためかの目的も不明です。

これはいうならば、原理講論(統一教会の教理を解説したもの)を読んで論文を書けといってるのと一緒ですね。

で、ホワイストーリー批判なんかを展開する人は(そんな論文書く人いないでしょうが。あ、俺がいるか)、もしいたとしても審査で落とせばいいわけですね。
(私を犯罪者呼ばわりし、問いかけを削除してだんまりを決め込んだように。)

逆に、論文に「このホワイストーリーのここがすばらしかった。自分はこのホワイストーリーを生かして、こんな生き方をしたいと思います」という人間がいたら、そういう人だけを選んで、狙い撃ちで、伝道活動かければいいのですから、これはすばらしく効率的です。

いわゆる、神田昌典センセーの本で有名になった、「相手に手を上げさせるマーケティング手法」を応用している。

これなら、否定的な奴は最初から除外していけばよいのだから、駅前で「心眼相がでてますよ」とか言って歩いて「胡散臭い」奴扱いされることもないわけです。

で、この懸賞論文。実は、今回の懸賞は第二回目なのだそうです。
つまり第一回目は既に行われたわけですわね。

で、結果がこちらにありますが・・・

これまた面白いですねぇ。

最優秀賞と優秀賞は該当なし。
佳作が二名で、20代の方と中学生?

この度は、第1回『Why Story懸賞論文』に多数のご応募を頂きまして、誠にありがとうございました。審査委員会による厳正なる審査の結果、以下の方を選ばせていただきました。入賞された方には、追ってご連絡させていただきます。


と書いてありますが、こういう懸賞の審査をした人はだれなの?
また厳正なる審査の結果っという審査基準は何?

で、論文で仮にも佳作を受賞しながら、その論文の公開はなし?

最初にも書きましたけれど、この懸賞論文の目的ってなんでしょうか?

こういう、彼らホワイストーリー側の「活動記録」から推定すると、それは効率のよい伝道活動ということに他ならないと思います。

そうでない、というなら、ぜひともこんなふうにカネを出してまで、ホワイストーリーを「読ませよう」とする意図や目的って何なんでしょうね?

胡散臭いねぇ。

とっても。

ここまで胡散臭いとまで主張するからには、他の懸賞論文もざっと見てみましょうか?

たとえば産経新聞プロミスエッセー

募集内容や、タイトル、そして協賛の会社をみて、これは意図がはっきりと分かりますね。消費者金融会社であるプロミスが、自社のイメージ向上を目的として、資金を提供し、「約束(=プロミス)」をテーマにした「明るい」エッセーを書いてもらう。

そのことで、プロミス=消費者金融というマイナスのイメージを、約束を守る会社というプラスにしていきたい、という目的が明確に分かりますし、そして審査員も公開されています。

そして、その結果も公開されている。
(ちなみに、この中の「売れない壺」ってのは面白いですよ。お勧め)

ヤンマーの懸賞論文なども、目的ははっきりしていますし、結果も公開しています。

そして、審査委員も

【審 査】
  ■最終審査委員 (五十音順、敬称略)
  岩田 三代 (いわた みよ) 日本経済新聞社生活情報部編集委員
  [食・くらし]
川村登 (かわむら のぼる) 京都大学名誉教授
  [農業機械工学]
小出五郎 (こいで ごろう) 大妻女子大学教授・NHK解説委員室解説委員
  [環境・科学技術]
生源寺 眞一 (しょうげんじしんいち) 東京大学大学院農学生命科学研究科教授
  [農業経済学]
堀江武 (ほりえたけし) 京都大学大学院農学研究科教授
  [作物学]
  応募作品は社内で一次、二次審査を行い、上記の最終審査委員による最終審査をいたします。


と、審査方法も明確に書いてあります。

ここも同じですね。
(※再掲に際して、現在はリンク先は切れていますが、元はJICA:国際協力機構の論文募集でした。)

なんか誰が審査したかも分からず、その結果どんな論文がどういう理由で、この賞に選ばれたのかもわからずに、結果発表しますって言われても、怪しいと思う私がおかしいですか?

ああ、論文募集要項に、審査員名簿がないものを一つ見つけましたよ。

こちらをどうぞ。
(※再掲に際して、現在はリンク先は切れていますが、元は某遊戯団体の論文募集でした。)

何となく、不思議な共通項を感じてしまいますが・・・

冗談はさておき、こんなにも怪しい懸賞論文、応募してみたいですか?

 

続く