楽天ブログが閉鎖されてしまい、復旧しようとしてみましたがどうもうまくいきません。
削除されてもバックアップはとってあるので、復元はできます。
新しく楽天ブログを管理するのも手間がかかるので、ヤフーの方でちまちまとやっていこうかなと思っています。
以下、元記事は楽天ブログに2005年6月26日に公開したものを復元した文章です。
参考:元URL(現在は表示されません。)
http://plaza.rakuten.co.jp/kuroganeyashiki/diary/200506260000/
<以下、元記事の復元内容です。>
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この記事は、以下の記事の続編です。
前回の原稿では日本に獅子身中の虫がいるということ。
その急先鋒とも言うべき統一教会が未だに暗躍しているばかりか、最近では看板を掛け替えてまで、新たに人を取り込もうとしているということを書いた。
その「ホワイストーリー」そのもの(内容などは、また別途扱います)の「いかがわしさ」について考えてみたいと思います。
<ホワイストーリー「そのもの」の怪しさ>
まず「ホワイストーリー」とは何なのか?
素直に、彼らの「ホワイストーリーの定義」に耳を傾けてみましょう。
教育理念「ホワイサイエンス」 より
歴史書「WHY STORY」で一貫して述べているもの、それは
全ての事柄をWHY視点とHOW視点で分析し 課題を解決しようという
NPO〔トゥルービジョン〕の教育理念
「ホワイサイエンス」 です。
(中略)
教育理念 ホワイサイエンスは
人間を含めた自然を科学しその客観的法則を体系化した方法論です。
あらゆる課題を HOW視点(方法、手段)とWHY視点(動機、目的)で分析し
12の基本法則を応用しながら HOWがWHYと一致させるというプロセスを経て
本質的解決を為していきます。
***
生活に役立つ法則として次のようなメリットがあります。
- 物事を原因(動機)までさかのぼり本質的解決が出来るようになります。
- 様々な課題に対して、より全体的な視点から分析できるようになります。
- 公式化された分析方法(法則)を習得する事により、自分自身で問題解決の方向性を見出せるようになります。
ここから読みとれるのは、
- ホワイストーリーは歴史書
ここで述べている物は、教育理念「ホワイサイエンス」 - ホワイサイエンスとは人間を含めた自然を科学し客観的法則を体系化した方法論
これをつかうと要するに自分で問題の本質を発見して解決できるようになる。
「教育理念 ホワイサイエンスは・・・方法論です。」って、この文章自体の主語と述語が対応していないようですが、そんな些細な問題はおいておきましょう。何にしても、この教育理念ホワイサイエンスというものは、大変な効果を発揮するツール(方法論)らしいです・・・
では、そのホワイサイエンスとか、ホワイストーリーなんていう不思議な名前がついているものがどれだけ、人口に膾炙しており、その効果がどのように現れているのか検索をしてみましょうか・・・
<Why Storyの原作が見つからない・・・>
日本では「Why Story」っていうタイトルで、アメリカのキャシー・ライアン原著、トゥルービジョンの編集により、東京総合企画という出版社から出版されているようです。
一応、アマゾンのリンクを張っておきます。
お勧めではありませんので、購入される場合は自己責任でどうぞ。
http://www.amazon.co.jp/dp/4434027212/
なんかいくつかの版があって、文庫版まで出したらしい。
それで、こちらでコメントをつけている「さらさらら~ "ステラ21"」ってのがこの上の日記の人でしょうかね。
そのキャシー・ライアンの原著。日本では4冊(単行本で3冊。装丁がちょっと違う。中身はどうか不明。あと文庫本が1冊)ありますが、なぜか本国・米国のアマゾンではありません。
というか、正確に言いますと2015年現在のamazon.com では次のような表示がされています。
<Amazon.com でのCathy Ryan, Why Story 検索結果 引用>
Why Story Bilingual Edition 1 Japanese Language Book
2003
そのキャシー・ライアンの原著。
日本では4冊(単行本で3冊。装丁がちょっと違う。中身はどうか不明。あと文庫本が1冊)ありますが、なぜか本国・米国のアマゾンではありません。
これ以外の検索結果は当然ですが見当たりません。
Why Storyというタイトルの本も、Cathy Ryanという名前でそれらしい本を書いている人も見つかりません。これはWhy Science に直してみても一緒でした。
さらに念のため、イギリスのアマゾンまで検索してみましたが、その結果は
2005年時点での結果
"All Products search: we were unable to find exact matches for your search for "Why Story Cathy Ryan". Would you like to search again? "
(検索条件に完全に一致する結果がありませんでした:"Why Story Cathy Ryan" もう一度検索しますか?)
2015年時点での結果
Your search "cathy ryan why story" did not match any products.
だそうです。
見落としてたら教えてください。
グーグルでも同じ検索語で調べましたが、アマゾン・ジャパンのリンクを除けばそれらしいのは見つかりません。
どうもおかしいので、日本のアマゾンのデータをみると、著者略歴はこう書かれています。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ライアン,キャシー
1964年生まれ。大学卒業後英国留学。留学終了後、ダイヤモンドトレーディング関係の仕事に従事。米国、ニュージャージー州在住
不思議ですね。
キャシー・ライアンという方が書いたと言うことになっており、その方はこの経歴からみる限り、日本語を母国語として学んだようには記載されていません。とは言え、「大学卒業後、英国留学」と書いてますが、そもそもの大学はどこなんでしょうね?
でも普通、キャシー・ライアンと書かれていて、米国はニュージャージー州に在住と書いてあれば、普通、この本はたぶん英語で書いたのだろうと思っていたのですが、そうではないんでしょうか?
それに、この上の説明のように、そこまで革新的な内容を持つ物であるとすると、世界への影響を考えると、当然のごとく最初は英語で書かれたのだと思った私は早計な判断をしたのでしょうか?
後で出てきますが、このホワイサイエンスは、日本だけでなく世界をも視野に入れているそうなので、なおさら英語での展開を先にする方が影響が大きそうですよね。
いや、実はもしかして日本で生まれて日本語で生活し、日本の大学を卒業してその後イギリスに留学し、そしてトレーディング関係の仕事についた、そして現在は米国に住んでいる・・・(だからこの本は日本語で書いた)とでも言うのでしょうか?
よく分かりませんが、どうにも不思議ですね。
- 著者略歴から導き出されるオリジナル言語は、どうしてこんなに曖昧なのか?
- そんなものを、いったいどこの誰が発見してきて、そして日本にその著作を紹介しているのか?
- そんなに根元の曖昧な物を、紹介だけでは足りずに、広めようとしてNPOまで作った理由はなんだろう?
- さらには、懸賞論文を募集してまでこの本を読ませようとする理由は何だろう?
これだけでも十分怪しいと思いますが・・・・
なんか、イザヤ・ベンダサンの「日本人とユダヤ人」的な手法を真似たという感じですね。つまり日本人の著者がいて、いかにもアメリカで出た本を翻訳して出版したかのように見せかける・・・
イザヤ・ベンダサンのように、山本七平先生クラスの方がお書きになったんでしょうかね。せめて。
これで怪しいなと思うのは、おかしいですか?
こんなに怪しいのに、実はこの本一冊だけでネタは、まだまだあるんです。
<そんなに崇高な理念を掲げた本の出版社は?>
このホワイストーリーの出版社は東京総合企画となっています。
あまり聞いたことはないですが・・・
この単体で検索すると、有意な対象は2005年のときのものですと、アリバイ・在籍会社登録の会社でした。
えーっと????
いや、世の中には、こういうことが必要な人たちがいることも認めます。ニーズはあるのでしょう。またそうなってしまった事情もおありかと思います。
世の中、やむにやまれず、とんでもない境遇に置かれる人はいるのです。
私も、相当痛い目に遭いましたから。
でも、ここがこんな理念の本を出すんですか?
いいや、きっと違うのでしょう(と言っておきましょう)
何にせよ、これだけでは、この「東京総合企画」と、「ホワイストーリー」を編集した『東京総合企画』とが一緒だという証拠にはなっていないですし・・・。
ヤフーでは、他に、(2005年当事の検索結果)
東京総合企画 トゥルー・ビジョン 0件
東京総合企画 トゥルー ビジョン 0件
東京総合企画 トゥルー 0件
東京総合企画 ビジョン 4件
そしてトゥルー・ビジョンという単語で検索しても、今ではもはやとても出版業を生業としていた会社にはたどり着けそうにありません・・・
要するにこの本の出版に関わったことしかやってないという感じですね。あくまでも2005年当事ですが。あれから10年も経ってしまっていますから、その会社の存在自体が分からない可能性も高いですし。
本がらみでは、このトゥルー・ビジョンについてもまだ書くことがたくさんあります。
しかしそれは内容にも踏み込んできますので、別の日記として書くことにします。
しかし・・・彼らのいう、ホワイストーリーとかホワイサイエンスを書いた人についても、それを出した出版社についても、どうにも意味不明な所しか出てこない、というのはどういう訳でしょうか?
「HOW視点(方法、手段)とWHY視点(動機、目的)で分析し、12の基本法則を応用しながらHOWがWHYと一致させるというプロセスを経て本質的解決を為していきます。」という割には、HOW と WHYが一致していないような気がするのは私だけでしょうか?
以下、次の記事に続きます。