KIB: kurogane in black

Yahoo!ブログ閉鎖に伴い移動しました。

長者番付10番以内・・・ (元記事の投稿日:2005年7月9日)

楽天ブログが閉鎖されてしまいました。削除されてもバックアップはとってあるので、復元はできます。

以下、元記事は楽天ブログに2005年7月9日に公開したものをそのまま復元した文章です。
参考:元URL(現在は表示されません。)
http://plaza.rakuten.co.jp/kuroganeyashiki/diary/200507090000/

この記事は、その昔にヤフー掲示板の統一教会関係の議論を吹っかけていた人がいて、そのネタがあまりにもひどすぎたのと、その後、さらに意味不明な展開になっていきました。

この記事は、その意味不明なネタの一番最初の投げかけにあたる文章を引用してツッコミを入れたときのもの。
すでにその掲示板もなくなっており、今ではその時のことを記憶している人も少ないと思います。
ネタにある通り、「大富豪が探偵を雇ってあなたのもとにやってきたら」と書いていたので、私は「探偵ストーリー」と呼んでいたのでしたがね。

そういう意味では、再度、投稿する価値自体はあまりないのです。

しかしながら、韓国の中学生の絵とホワイストーリー批判が主な目的で開設した楽天ブログだったのに、このツッコミ記事を書いてしまったことがきっかけとなって、統一教会批判をしていくことになった転換点ともなった記事でした。

実際、この記事を皮切りにいくつかの統一教会批判の文章を投稿し、それらにつけられたコメントとして頂いた質問への回答をするためにさらに投稿し、ということを続けるうちに、最終記事数が663本ぐらいになるまでに続くことになりました。

楽天ブログのKIB:Kurogane in Blackは、本格的にこの投稿から始まったともいえるので、こちらにも再掲することにしました。

<以下、元記事の復元内容です。>

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akiさんところ(再掲にあたってのコメント:昔の楽天ブログ時代のお友達。今は卒業された模様)で見ますと、統一教会の現役メンバーが、某掲示板でこんな問いかけをしているらしい。


こんな設定で、あなたはどう思いますか?

ある時、探偵事務所の人が、あなたを訪ねにきました。「日本で長者番付けの中で10本の指の中に入る方の相続問題で、「過去、生き別れた、息子がいて探して欲しいと依頼され、やっと探しだせました」、それがあなたですと言うのです、今までに、自分は今の親が育ての親で、本当の親が居るとは考えた事もなく
考えられない状態ですが、現実は目の前の探偵の言うことを信じるか、私をだますつもりの新手の詐欺かと思うか、あなたならどうしますか?




あまりにも愚かな質問に、多くの方々が回答していない。そしてこんな愚かな質問をした方は、どうして私の質問に答えないのか!と逆切れしているようです。




統一教会の内容を何も知らない立場で、こんな設定のこんな質問を受けたら、普通なら「遺産相続手続きに、いきなり隠し子が現れたようなもので、ややこしいだろうな」という感想を抱くに決まっている。

そんなに裕福な人でありながら家族関係が複雑でなく、糟糠の妻と生涯を添い遂げており、隠し子もいないけれども、本当に生き別れになった子供がいてそれが自分であったとしよう。

確かに親はその事を心に病んで、ずっと探し続けていただろう。


親はそうでも他の兄弟はそんなことを思いはしない。
「オヤジの馬鹿たれ、余計な事しなければ取り分が増えたのに」で、かえって憎しみの対象になるだろう。


若貴だって、彼らは実の兄弟ではないか。それなのに、これほどに憎しみあい泥仕合を繰り広げるぐらいだ。



いずれにせよ、普通は

1)「日本で長者番付けの中で10本の指の中に入る方の相続問題で、過去、生き別れた息子が
  いて探して欲しいと依頼され、それがあなたです」という証拠を確認する。

2)その証拠がどうも確からしい場合、相続するべき遺産の内容を確認する。

3)遺産には、遺産と負債も存在しうるので、負の遺産の有無については慎重に検討する。

4)さらに自分以外の相続人を調べ、その人たちが相続するべき遺産と自分が相続するべき遺産の
  内容、バランスで、将来的に紛争が生じないか検討する。

5)それでもメリットがあれば相続する。

6)従って、目の前に現れた人間をいきなり信じるとも、新手の詐欺だとも思わない。
  それが事実なら証拠を見せて下さい。以上



新手の詐欺ってなんだよ?


もし本当に自分が生き別れた子供なら、嫡子の当然の権利として遺産は相続することができるし、負債はこれを相続放棄すれば済む。

その遺産を相続するためには、「今ある手持ちの財産を捧げなさい。そうすれば、その莫大な遺産が手に入ります」とかいうのなら、新手の詐欺の可能性を検討するだろうさ。



ここに書かれている設定が万が一あり得たとして、

1)探偵に伝えさせるような愚かな富豪はいない
2)息子としての権利を相続するかどうか、(遺産があるなら相続すればよい。負債なら相続放棄
  但し、相続に当たって、兄弟間でいらぬ紛争を生じないか、だけが問題。その検討は必要。
3)その言葉を信じるもなにも、証拠次第であって、
  そもそも新手の詐欺であるか?という質問自体が愚か。


「その事実を告げに来た探偵」=「統一原理を伝えに来た伝道者」
統一教会の内容」を詐欺だと思うかどうか?
がその心だと思うけれど、その質問に、今後の全ての内容が含まれてる。

要するに、その神様のものを相続するには、今あるあなたの資産を全て捧げなさい。そうすれば神様のものが全て手に入りますよ、と。



こんな愚かな質問で、みんな回答をくれないとか、ごちゃごちゃ言ってるのはみっともないな。







また、統一教会の教義の内容を元にしたとしても、やっぱり変な設問です。



たとえ話は、その仮設された登場人物と背景が、実際の場合とピタッとあてはまる時に、たとえ話としての効果もあるのだけれど、これでは統一原理の内容を元にしたたとえ話にもなってないだろう。





○まず、ここで言っている比喩はそれぞれ何を意味するか?


1)富豪

  神様は、この宇宙を創造され、創造主としてこの宇宙を治める権能があった。
  その意味では、この世にあるもの全てのオーナーであった。

  それを、自らの子供アダムとエバが成長して、立派な大人になったら、この宇宙の全てを
  相続させようと思っていた。

  そういう意味で、その長者番付10番以内にはいるとは神様のこと
  (神様ではなく、文鮮明だという解釈もあるのだろうけれど、まあ一緒だな。後で検討)

  それにしても、日本で10番以内に入るとは随分と、スケールの小さな神様だねぇ。
  ま、比喩なんだろうから、とりあえず良しとしておきますか。



2)昔に生き別れた子供

  しかしアダムとエバがサタンに蹂躙されて、なんと宇宙のオーナーはその座を追われ、
  サタンがかわりにオーナーになった。

  これは、宇宙を人間を通じて管理しようと定めていた原則は揺るがなかったからで、堕落して
  サタンのものとなったアダムとエバが治めるこの世はサタンのものになったという理屈。

  すなわち、その後に生まれた子供達も、本来は神様の子供でありながら、実はサタンを親として
  生きてきたという意味


3)探偵

  富豪(神様)から、自らの子供を捜し出して欲しいとの依頼を受けて、探していった。
  それを神様に代わって、本来の親を伝えに来た、ということだから、その宗教を信じている信徒
  または伝道者のこと。


4)真実か、新手の詐欺か

  既に上で書いているけれど、その事実を伝えに来た宣教師の言葉を、シンジマスカ?
  ソレトモ、サギダト 思イマスカ?

  言っちゃ悪いが、これが統一教会の場合は、「詐欺である」が正解ですね。


○何がどうおかしいか?

i)全てを失った神様がいつ富豪になったのか?

 既に上で書いたけれど、アダムとエバが堕落したので全てを失った神様は無一文になったはず。
 それが、いつそんな長者番付にランクされるような富豪になったのか?

・これまでに宗教が築いてきた基盤により、神はこの世の富を所有しておられるとすると・・・
 →その場合、相続問題は起きない。
  その宗教の信徒が受け取るべきであって、いきなり自分がその相続に与ることはできない。



  あるいは、だからあなたもこの宗教を信じましょう、という意味だろうけれど、
  それならそれらしい行動をしてなきゃ。

  社会的にもそうだけれど、オンラインで出てくる、現役信徒は少なくとも、
  大金持ちの馬鹿息子・娘に見えることは事実だ
  人の話は聞かない。延々と酔って自分の話しか言わない。
  それで質問されると逆切れする。

  そういう人たちのお仲間になりたい人は、あまり多くないだろうね。



文鮮明が天と地において勝利したメシアとなった
 →それは自称ですね。霊界では既にサタンすら従わせていると豪語しております。
  その意味では、この宇宙をも自分の物と錯覚しているかもしれません。

  また文鮮明がどんなに霊界では勝利を自称しようと、宇宙とこの地球の富は、文鮮明
  ものではありません。

  たしかに幾ばくかの財産は地上にあるでしょう。



  でもそれは誰のお陰でできた物なのですか?

  文鮮明が、自らの事業で作ったお金なのでしょうか?

  サタンから復帰すると称して、日本のメンバーに借金して献金しろと指示して作らせました。
  それはそもそも相続とかの前に、返して当たり前のお金でしょう。
  勘違いしてもらっては困る。



ii)相続するのは私だけなのか?

 神様は、全人類を我が子として捜しているのでしょう?

 どうして、向こう三軒両隣に住んでいる人はほったらかしで、自分が相続人なのでしょう?


 この富豪の喩えが、神様の子供である選ばれた人と、選ばれずに滅び行く者がいる、という
 エホバの証人のような教義を背景にしているならまだ理解できます。



 でも万民救済を唱える統一教会がこれをいうと、教義の内容とたとえ話とが合致しない。

 強引にすりあわせようとすると、「先に選ばれた者がこの道を伝えることで、地上天国の
 完成が早くなされる」という理論にならざるを得ない。
 けれど、実はこれはマルチ商法のやり方と一緒なんですよ。




iii)その「長者」の子供であることを立証する手段がない

 このことは、これを書いた人も分かっているようです。
 だから、「その探偵の言うことを信じますか?それとも新手の詐欺だと思いますか?」
 なんて頓珍漢なことを言わざるを得ない。

 証拠があるのなら信じるも信じないもない。
 その証拠に基づいて、淡々と相続手続きをすればよい。

 それがないから信じますか?などという踏み絵を踏ませないといけないのです。



 この証拠がないということは、実は決定的に統一教会にとっては致命傷となっています。




 ここのおなじみの人は気付いているように、文鮮明自体が神様の子供=メシアとして勝利した、
 という、万民が納得しうる証拠がない。

 だから文鮮明は失敗した(=メシアではない)と主張して、新たな教派を立てたり分派したり
 する人間が出てくる。


 統一原理を考え出した人が、それを実践せずにおればこんなことにはならなかったのですが、
 あちこちに御落胤もいてみたり、御落胤は無くてもお手つきをされた、という話が飛び交い、
 それをまねて長男はやりたい放題では、「統一原理を使えばこういうことができるのだ」
 という勘違い神様の息子、勘違いメシアの登場は不可避となったのです。




聖書にも「終わりの時には皆証を求める」と、証拠を求める人を戒める言葉が書かれていますよね、だから、証拠を求めずに、意味があることそして信じなさい

と、統一教会の方々は仰いますが、それでは「終わりの時には全てをあからさまに語るであろう」という、別の場所の聖句とあわないでしょう。


統一教会は「終わりの時には全てをあからさまに語るであろう」=「全ての真理を明らかにするものが統一原理」を売り物にして、講義をしてきているのではありませんか?

都合が悪いときだけ、旧約時代の聖句を持ってきて、さも正しいことを言ってるかのような顔をしないで欲しい物です。




iv)富豪=文鮮明だとしたら・・・

 もしこのたとえ話を書いた人が「その長者」=「文鮮明」などと考えているとすればなお、
 愚かなことです。

 その文鮮明は、あれだけ女遊びと暴行と麻薬と好き放題の限りを尽くした長男(洪蘭淑氏の著書を参照の事)
 すら、この世の堕落した人間の象徴として天国に連れていく、と言っているのでしょう?


 そんな好き放題やってきた息子と、あなたは実は同じ血を引いた息子なんですよ、と言われて
 嬉しいかね?



俺は遠慮しておきたい。




そして、文鮮明と私との血縁関係を立証する物は何もない。


いきなり誰かがやって来て「あなたは文鮮明の息子でした」なんて言われたら、私はきっと気絶するに違いない。





最後に、文鮮明が富豪になり得た理由をもう一度良く考えてもらいたい。
それは「相続するべき遺産」なんかではなく、「被害者に弁済するべき原資」でしかないのだ。