今月の上旬に次のようなニュースが流れた。
<以下、日経新聞より引用開始>
【ブリュッセル=森本学】欧州連合(EU)の欧州委員会が7月にも、米アルファベット傘下のグーグルの携帯端末向けの基本ソフト(OS)「アンドロイド」を巡って、EU競争法(独占禁止法)に違反したとして多額の制裁金の支払いを同社に命じる準備に入った。
(中略)
EUの独禁法は違反企業に対し、世界全体の売上高の10%を上限に制裁金を支払うように命じることができる仕組み。FTによると、今回の制裁金の規模は不明だが、最大で110億ドル(約1兆2000億円)に達する可能性がある。
(後略)
<引用終了>
制裁金が最大で1兆円とか、一企業への制裁金としては、とんでもない額だなとか思ったりするわけですが、それでも統一教会がかつてベーリング海峡にかけようとした、あるいは通そうとした橋とかトンネルの見積もり金額22兆円の5%にも及ばない金額なわけですよね。
うむ。こっちの罰金なら、ベーリング海峡トンネルが10個ぐらいは作れる金額ですね。ということは、統一教会はフェイスブックを支援するべきではないでしょうか?(笑
さて。それほどまでに強大な力と集金力を持ち、全世界の人に利用されているように見えるグーグルやフェイスブックにおいてすら、嫌われていて、制裁金を課そうとする人たちがいることは興味深い。
さて。
このグーグルの発表会「Google I/O 2018」の動画をしばらく見ていると、実はいろんなことをやっていることがわかる。
麻痺にかかっていて、手足が思うように動かせず、うまく話すことも困難な人が、グーグルの開発したモールス入力デバイスを用いて、モールス記号を打ち込むと、通常のアルファベットできちんと記載されたり、あるいは発声されたりできるようになっている。
日本でもやっているが、こちらはもうまるでただのネタっぽい感じ。
このネタ動画はさておき、アメリカの「Google I/O 2018」の丁寧な取り組みの紹介には愕然とする。
こういった取り組みをしており、世界を激変させつつあるグーグルですら、ビジネスがやりすぎであるといって制裁金が貸されるのがこの世の中。
さて。
ここであらためて、旧統一教会=世界平和家庭連合およびそこからの分派の皆さん達は、いちおう建前では、全人類を救い、神様のもとに連れてかえるつもりでいるはずだ。
彼らが本気で「全人類」を対象として救いをもたらすつもりでいるのなら、当然、グーグルやフェイスブックなどをはるかに凌駕して、文字通りに数十億の人類に救いをもたらしてくれるのだろう。
それでは、それほどまでに厖大かつ深遠なる思いを尽くして救おうとする人類に対して、旧統一教会=世界平和家庭連合およびそこからの分派の皆さん達は何を提供できるのだろうか?
いや、別に旧統一教会=世界平和家庭連合およびそこからの分派の皆さん達が提供するものがスマホで提供できるとは言っちゃいない。
しかし、対象を「全人類」というなら、要するにグーグルやフェイスブックの利用者の数をはるかに上回る人たちを対象として、何らかのメリットを提供し、そして人類は統一教会を信じることになるのだろう。
その価値とは何なのか?ということなのだ。
祝福?
ふふん。冗談はよしてくれ。
自分たちだって祝福を受けて本当に幸せだと思っているのかも怪しいのに、そんなものを受け取るために信者になる阿呆がどこにいる?
人格?
統一教会の人たちに似ることを、神さまとともにいます人たちの人格を涵養する事と規定するのであれば、それはまったくもって人類の平和に貢献しないのでやめたほうが良い。
…彼らは、人類に「福音」として伝えるべき何ものも持ち合わせていないのは明らかだと思うのだが、それでいて人類を救うとはこれいかに?
などと、欧州の容赦ないグーグルやフェイスブックへの制裁を見ながら、思う雑感。
UCの人たちの集うブログの記事なんぞ、もはやタイトルだけでもおなかいっぱいになってきた。
さて、彼らには一体何ができるというのだろうか?