KIB: kurogane in black

Yahoo!ブログ閉鎖に伴い移動しました。

どんどん崩れていくように見えます・・・ (元記事の投稿日:2005年7月11日)

楽天ブログが閉鎖されてしまいました。削除されてもバックアップはとってあるので、復元はできます。

以下、元記事は楽天ブログに2005年7月11日に公開したものをそのまま復元した文章です。
参考:元URL(現在は表示されません。)
http://plaza.rakuten.co.jp/kuroganeyashiki/diary/200507110002/

<以下、元記事の復元内容です。>

*************************************

今度はchamaさんの書き込みで煽られて書いてる気もしますが、ちょっとネタもあるので書いてみましょうか。

<統一原理の誇る「摂理的同時性」は正しいか?>

いきなりレアな話題ですみませんが、本題に入る前に、統一教会の誇る統一原理の中でも、絶対の自信を持って講義する「摂理的同時性」というものがあります。

こちらのページで書いてあるように、イスラエル民族の歴史とキリスト教の歴史は見事に相似形をもって進行しており、これこそ神が歴史に働かれた証拠である、といういわば統一教会における葵の御紋、駄目押しみたいな内容となっています。


そして、このページの図表の左端にある「エジプト支配」と「ローマの迫害続く」、それぞれの400年の後に、モーセが登場して出エジプトが起きたり、キリスト教が国教になったように、再臨主の時にも同じようなことがおきる-つまりそれが日本による韓国の植民地化、日帝36年統一教会では1905年の乙巳保護条約から計算して40年)がそれに該当しているのだ、というわけです。

まさに葵の印籠をとりだして、「控え控えぃ、控えおろう。この紋所が目に入らぬか」ってな感じですね。

そして「同時性」と歌っているように、それぞれの対応する時代においては、同じようなことが行われるのであって、エジプトがイスラエル民族にしたように、そしてローマ帝国キリスト教徒を迫害したように、日本帝国も韓国をこれ以上ないくらいに虐げ、その故に韓国にメシアが現れるのだ、という根拠ともなっている内容です。

これは韓国人にとっては、自尊心を頗る刺激してくれる内容でしょう。

これまでの鬱屈した思いを一気に洗い流し、日本をサタン国家と名指しで批判し、さらにその償いとして永遠に従わせることのできる内容のように見えるわけですから・・・・


残念でしたね。

少なくとも、韓国を植民地にしていた日韓併合時代の36年は統一原理や韓国人の言うように、迫害と虐待を繰り返してきたのではない、というネタはすでに上がっています。

韓国を虐げて、彼らの言語や名前、財産、宗教などを奪ったなど、とんでもない捏造史観であることはもうあちこちにありますので、ここで取り上げることはしなくてもよいでしょう。

ただ、私も最近まで全然知らなかったエジプト時代のピラミッド建設については、学問的研究や発見が相次いでおり、これに関しては統一原理で言う「エジプト苦役時代400年」というのが本当に正しかったのかどうか、相当疑問なので、ちょっと取り上げておきたいと思います。


<エジプト苦役400年は苦役だったのか?>

統一教会の経典「原理講論」には、この時代のことを

「その子孫たちは四〇〇年間、エジプト人たちによって悲惨な虐待を受けたのであった。」

と書いています。

果たしてどんな虐待を受けていたのでしょうか?

わざわざモーセという人物を立てて抜け出してきたから、相当ひどかったのかもしれない・・・・

チャールトン・ヘストン主演の「十戒」では、レンガ作りをさせられていたようでしたが、ドリームワークスが作った「プリンス・オブ・エジプト」では、奴隷としての仕事はピラミッド作り(とスフィンクス建設だったかな)として描かれています。

もし、イスラエル民族はピラミッド建設のための奴隷として借り出されていたとすると、それは大変なことでしょう。あんなに巨大な石を切り出して運びそして積み上げたのです・・・


現代の建築技術をもってしても大変高度な技術と労力が必要なことです。

そこではどれほど多くのイスラエル民族の血と汗と涙とが流されたでしょうか・・・・・

実際、歴史家ヘロドトスも「大ピラミッドは、10万人の奴隷が20年間かけてつくった、クフという残忍非道なファラオの墓である。」と書いていたわけだし・・・・

そしてそれに勝るとも劣らない、激しい迫害と虐待を行った日本。憎んでも余りあるとはこのこと・・・・・

なんでしょうか?本当に?・・・

これを突っ込んでおきたいと思います。


<ピラミッド建設は、奴隷の仕事ではなかった・・・>

最近ではNHKやその他の特集番組なんかでも取り上げられているようですが、エジプトのピラミッド建設は、実は奴隷にさせていたものではないという説が提起されてきています。

こちらのページが分かりやすく書いてあります。


ちょっと長いですが、引用させていただきます。(強調・着色はくろがね)

ピラミッドの定説は間違っていた!?

1990年に「ワークマンズ・ビレッジ」と呼ばれる、ピラミッドを造った労働者の墓が発見された。

これまでに発掘された墓の数は600以上で、人骨と共に、ピラミッド建設に使われた道具なども数多く発見されたのである。
そのなかには外科手術や、骨折治療などの医学的治療の痕跡がある骨が多数発見されており、こうした骨の分析から、ピラミッドを造った人々が奴隷だったとしたら、使い捨てであり、こんなに手間のかかる治療を施すはずはないとされた。つまり、「ピラミッドを造った人々は奴隷ではない」という推測がなされたのである。

さらに、ピラミッドを造ったのが奴隷ならば、男性だけが連れてこられたはずだが、ワークマン・ビレッジから発見された骨は男性のものだけではなく、男女の比率は半々で、子供の骨も数多く発見された。このことから、ピラミッドを造った人々が家族で暮らしていたということが分り、彼らは奴隷ではなく、農民を中心とした古代エジプトの普通の人々だったという推測されたのである。
これらのことから、エジプトは奴隷によって造られたという定説は覆されることとなった。

ピラミッド建設は失業対策の公共事業!?

大ピラミッドを含め、エジプト全土ではこれまでに60基あまりのピラミッドが発見されているが、そのなかに、一人のファラオが複数のピラミッドを造っている例がある。ピラミッドが墓という目的で造られたのなら、一つ造れば十分なはずである。ということは、ピラミッドはファラオの墓ではないのだろうか。何のためにピラミッドは建設されたのだろうか。

その謎を解くカギは、エジプト文明を育んだナイル川にあるといわれている。
古代エジプトでは、7月頃からナイル川の推量が増え始め、毎日少しずつ水位を上げて増水し、最期には7~8mも上昇し、大氾濫を起こした。川幅は、普段の何十倍という巨大な大河に変身し、川沿いの農地を全て飲み込んだ。この大氾濫は毎年7月から10月までの約4ヶ月間続いたのである。

しかし、この大氾濫に対して古代エジプト人は、ダムや堤防などの治水を行わなわず、ナイルの氾濫を受け入れた。なぜなら、この氾濫によって、エチオピアから良質な養分の含まれた大量の泥が運ばれてきたからである。そのおかげで、古代エジプト人は、肥料などを使わなくても、種をまくだけで豊かな収穫を得ることが出来たのである。
自然との共存で、豊かな収穫が得られる反面、大きな問題があった。それは、農地が水没するため、氾濫の間は農民たちが職を失うことである。国民の大多数を占める農民が、失業状態のまま約4ヶ月間路頭に迷うことになれば、国が乱れてしまう。そこで考え出されたのが、ピラミッドの建設だった。

古代エジプトのファラオは、氾濫で農作業ができない農民たちを集めては、ピラミッド建設という仕事を与え、その間の衣食住を保証した。つまりピラミッド建設は、失業対策のための公共事業だったというのである

「ピラミッドは失業状態の農民が与えられた公共事業」という説は、これまで言われてきた「奴隷の作った王の墓」説以上に興味深く、私たちの心を益々ピラミッドの謎に引き付けるといえよう。



ここでは、まだ「推測」としか書かれておらず、定説の段階にまでいたってはいませんが、しかし「エジプトは奴隷によって造られたという定説は覆された」ことのインパクトは非常に大きい。

エジプト人イスラエルに対する迫害の象徴のように思われてきていたピラミッド建設すら、国民に対する雇用対策・失業対策であるということになると、果たして、それに従事していたイスラエル人が迫害されていたのかどうか、相当疑わしくなってきます。

ピラミッド建設以外の雑務をやらせる、文字通りの奴隷階級があったのかもしれませんが、それはそれで証拠が必要になりますね。

出エジプトは、抜け出してきたイスラエルの立場から書かれているものです。
彼らは肥沃なナイルの賜物であるエジプトを後にして、乳と蜜の流れる約束の地カナン(実際には砂漠の何もないようなところ。2000年前にはもっと緑豊かだったとされているけれど、そこは私はわかりません)を目指さなければならなかった理由を、なにかつけなければなりません。

思いつくのが、まさしく韓国人が今やっているように、「エジプト人が迫害と虐待をするので、神の約束の地にわれわれは来たのだ」というのが一番よい。本当はどうかわかりませんがね。

なんにせよ、このピラミッドの建設=公共事業説は、実は別の意味で示唆するところが大な訳です。

統一教会の人たちおよび韓国人は、このエジプト時代に起きたことがそっくりそのまま起きる、として、イスラエル民族の受難の歴史と、日本の植民地になったことを重ね合わせているわけです。

しかしネットでも明らかにされているように、日韓併合は、韓国人が主張するような迫害と虐待の限りを尽くしたなんてものではなく、アジアの中で唯一近代化に成功していた日本が、韓国を併合することで、近代法の適用と国土の開発、教育の実施を行った史上例を見ない善政を行っていたことが、素人にも知られるようになって来ました。

つまり、日本もエジプトと同じく、韓国に対して公共事業を行い、雇用対策・失業対策を行って「あげて」いたわけですね。

なるほど、確かに「同時性の時代」は正しかったのかもしれません。

ただし、彼らのいう意味とはまったく正反対の意味で・・・・


さて、実際のところはどうだったのでしょうか・・・・


学問的研究がさらに進んでくれることを願います。