KIB: kurogane in black

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統一教会がもたらしたもの

ミッターマイヤーさんの文章に触発されて書いてみました。



ミッターマイヤーさんの「改革は期待していない。というより出来ない」というのは、完全に同意いたします。


それから、「教祖がいなくなり、高齢化の進んだ、信者数の少ないカルトなので中長期的に消滅する」という点について、確かに「文鮮明を真の父母とする統一教会の系譜につらなる団体」という意味では確かにそうだろうと思います。


さて。


ここからは食口の皆さま相手の突っ込みです。


UCの最大の問題は何かというと、改めて「統一原理(原理講論)」だと思っています。

ミッターマイヤーさんはあんなインチキ宗教書の何が問題かと思うかもしれませんね。




同じ教義に関連する書物でも、「お父様」とやらが語った膨大なみ言なんて、どうせ誰も読まなくなるので、たいしたことないです。


本人は「将来は世界中の学者が先生の語ったみ言を研究、分析、整理するようになる」と語っていましたけどね。

あんなもの、食口が訓読と言ってやってますけど、食口以外の人に読みたくなるようなものでもなし、そんな内容もなし。


食口の皆さんが、あれを喜んで読んでるのかどうかは知りませんが。



ま、せいぜいギネスブックに、1人の人が語った内容をわざわざ本にして出した世界記録として掲載するぐらいの意味しかないでしょう。

あるいはどれだけ無駄な話をしてきたのかという研究には役に立つかもしれませんけどね。

それが人類にとって何の役に立つのか、私にはさっぱり理解できませんけれども。


実際、彼が存命中、世界の平和に貢献するような事はなにもないし、彼の語った内容で解決された問題もありません。

また、今のこの混乱も彼らがリードして解決に向かわせるという内容もない。


そんな何の実績もなく、意味もなく、とにかく無駄に長い文章を研究するって、誰が何のためにするのか、意味が理解できない。


この主張に反発する現役信者は、ただちに、その膨大なみ言とやらで、人類が困っている現在進行形の問題を解決してみせること。

話を聞くのはそれからだ。






では、あの膨大なみ言には価値がないのに、なぜ統一原理(原理講論)が問題となるか?



一言で言うなら、この「統一原理」とは宗教(教祖)製造機だと思うからです。


しかも、性の問題を解決する事ができるのは教祖だけ、というトンデモナイ屁理屈を持った粗悪品のくせに、もっともらしい理屈でごまかしている、という、とてつもなく性質の悪い製造機です。


いくらでも実例を挙げられますよ。



たとえば、6年前に消えてしまった「ホワイストーリー(Why Story)」。

もっともホワイストーリー(Why Story)の団体の人たちは教育哲学と言っていて、宗教団体ではありませんでしたけどね。あれは創始者が倉原さんだったのではないかと思いますが、彼は文鮮明こそメシアと思っていたので、自らをメシアとはしませんでした。

おかげで被害が少なかったともいえるかもしれませんが、それでも「信者獲得」としか思われない取り組み(本の出版やら、その本を課題図書とした懸賞論文の募集)をやっていました。



ちょっと毛色は違いますが、ブログ村で創造原理だけを真理とすると主張する一里さんもある意味、新手の統一教会分派と言えるかもしれません。




しかし、世の中にはホワイストーリーや一里さんみたいな穏便なものばかりではないのは、皆さんだって振り返ればいくらでも思いつくでしょう。


文鮮明健在なりし時から、鄭明析とかいうのがMS(摂理)という宗教団体を作って、ほとんど原理と同じ内容で信者を獲得し、そして信者の女性を手篭めにしていた。


韓国人の教会長はその教会における教祖みたいな感じになると昨日書きましたが、その弊害が海外で起きたりしたわけでしょう。
鄭明析のように、新しい宗教は作らなかっただけで、結局信者に対して行った事は同じなわけだし。(ミセス・キムの話以外にも私が直接聞いた内容だってある)




最近どうなったか知りませんが、第四イスラエルというのも、原理と文鮮明の話を組みあわせて新しい宗教運動を起こそうとしたものだし、千夕龍華さまとやらいうのも分派というか、新しい宗教のようなもの。


もっとも、第四イスラエルや千夕某が夜に何をしてるかは知りませんけどね。


宗家・本家が滅んだら、こんどは良いように原理を適当にアレンジ・アップデートして、新しい宗教団体が生まれ、そして新しい被害者が生まれていく。


その元ネタを提供してしまったのが、統一原理という屁理屈の最大の問題だと思います。




ホワイストーリーが消えた後に書いた事ですけれども、統一原理では、そういう分派の発生を防ぐ事ができない。

今でもこの考えに変化はありません。


実際、分派に対してUCがやれることといったら「あいつら分派だぜ」というだけ。

あるいは鄭明析に対しては「UCとは無関係」といって知らん振りを決め込むだけで、何の役にも立ちませんでした。


反論できる現役信者がいるなら、今からでもどうぞ。





もし分派の発生をとめることができるとするなら、唯一、統一教会が本当の意味でメシアを中心とする地上天国を実現し、この地上からありとあらゆる争いを一掃し、メシアの血統を中心として全人類が神様と動じ静ずるような世界、せめてそのモデルでも作り出すことで、分派が魅力を持つ可能性自体が発生しないようにすること以外にはありませんでした。


そんなモデルなんか、いったいどこにあるのでしょうか?

ありません。

教祖夫人が昔を懐かしんで回顧主義に陥っても、地上天国のモデルができるわけじゃない。


しかも既にUCの信者自信の中でも、文鮮明の死を十字架とか言い出す奴がいるぐらいです。


「彼は失敗して死んだ」=「摂理は完了していない」=「私が使命を引き継いだ」と言い出す人間がでてくる事は、もう今のUCには絶対に絶対に防ぐ事ができません。

文鮮明が神様から招命されたことを誰もが客観的に納得できる形で証明できないのと同じく、文鮮明から使命を引き継いだと主張する人間の主張を誰もが客観的に納得できる形では証明できないでしょう。

それはつまり、文鮮明の使命を引き継いだという主張を否定する証拠も出せないという事になる。

たとえ「お母様」とやらが「認めない」と言ったって、本人が「私は直接文鮮明から啓示を受けた」と言う内容をどうやって否定するのでしょうか?


そもそも、文鮮明が生きているときから、「夢にお父様が現れてこんなことを仰った」とか言い出して、過激な主張をする人だっていたのですよ。

今のように、霊界で忙しく働かれているというシチュエーション(私は信じてませんけども)で、「私の夢に現れた」という話を、いったい何の権限によって、またいかなる証拠をもって、誰が否定できるのか?






それ以外にも直系の「ご子女様」と敬称をつけて呼ばれる人たちがあの状態です。

あとしばらくしたら、「私は文鮮明の御落胤」とか言って、「霊界からの掲示を受け、警世の書を世に問う!」とかいう人間が出てきたっておかしくない。

そんな人間がでてきたら、血統重視の人なんかあっというまに転ぶかもしれませんよ。



もう故人になられたのであまり言いたくはありませんが、孝進氏だって俺はメシアの息子だからと自分の不埒な行動を正当化していたのは、皆さまも良くご存知ではありませんか。



同じことが起きますよ。きっと。


って、既に他のご子女様もやっちゃったも同然でしたね。


仮に文鮮明が生きている間に、自分の口で「実は統一原理は嘘だった。私はメシアではなく、これは神様からの啓示でもない」と「爆弾宣言」をしたとしても、もう遅いぐらいだったのです。

ましてやあの世に逝ってしまった今、もう第二、第三の鄭明析、千夕龍華がでてくることは、絶対に防ぐ事はできなくなりました。

そして、鄭明析がやったような事が、これからも起きるに違いない。




さらに性質の悪いことに、もし第二、第三のプチ統一教会新宗教が目の前で活動しているのを目撃し、彼らに対して「お前は統一教会だろう」と問い詰めても彼らは「違う」と応えるでしょう。


彼らは嘘は言っておらず、彼らは統一教会ではないのです。





まったく、世の中に何をもたらしてくれたのか、UCの信者諸君は、本当に一度でも良いから胸に手を当てて考えて欲しいですよ。

あるいは、この記事で書いた内容が間違いであると証明できるのなら、どうぞ。

必要なのは「証明」ですからね。

「お父様のみ言葉に・・・」というのは証明になっていないので、よろしく。



あと反論するなら、数年前にも書いたけど、鄭明析の事はどうするつもりなのかも含めてきちんと書いてね。

「あれは知らんがな」とか、そんな無責任な発言をするような奴が、人類歴史のありとあらゆる罪の清算に責任を持てるわけないだろと思うしね。



かつては、このとんでもない原理の普及に邁進してきたことへの反省を込めて、この文章を書いておきます。
またその反省が、こんな僻地で細々とブログを続けている理由でもあります。