KIB: kurogane in black

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トップの責任

先日、マインドコントロールという記事で取り上げた、大阪の高校のバスケ部キャプテンの自殺について、大阪市のトップが遺族に直接謝罪したというニュースをみた。


ちょっと調べたけど分からなかったのだけれども、多分、橋本市長がこの体罰をやってしまったコーチをつれてきたとか、周囲の反対があったにも関わらず、あえてその職につけたとかいう類の責任はなかったはずだ。


しかし、彼が責任者(市長)を務めている管掌下の組織でおきた不祥事について、彼が謝罪をするというのは、組織の長として何も不思議ではない。



このことに異論を唱えるUC信者諸君がいたら、ぜひとも反論してもらいたい。




さて。

こういう話については異論も反論もないのに、なぜかUCの創始者であり最高責任者であった文鮮明の生前、日本で起きたこと、なかんずく彼が直接命令したといわれている過剰な献金霊感商法についての議論になると、たちまち話がおかしくなるのがUCの信者なのだ。


曰く、「お父様はそんな事は知らなかった」とか、「お父様はそんな事は命じていない」とか。

それから、「文鮮明の責任」などと言うと、すぐに、その命令をしたというみ言葉を証拠として示せ、とかいう輩がいるんだが。

そんな下らない理屈を言うなら、橋本市長が今回のコーチに体罰をするように命じた発言を持ってきてから、今回の橋本市長が謝罪したこととの関係性を示すこと。

あるいは、橋本市長はこのコーチが体罰をしていることを聞かされていながら、市長として対応していなかったという証拠でも良いです。

いずれにせよ、橋本市長が今回の体罰が原因となって自殺したことと、直接的な関係があることを示す証拠を提示した上で、それで橋本市長が謝罪したことを証明してください。

橋本市長は、直接の責任はなかったのに、大阪市のトップとしての責任をまぬがれず、謝罪した。
今後、法律や条令に従い、適切な対処をするでしょう。

一方、文鮮明氏は直接命令もし、また霊感商法によって逮捕者がでたことも知っていたが、何もしなかった。
幹部を叱ったらしいけど、それで何か具体的な対応をしたり、借金を返したり、謝罪したりしたことはない。これは何もしていないのと一緒です。無責任にも程がある。


それから、個人的な話しをさせていただきますと、文鮮明氏が生前「霊感商法をやれ」などと命じる場面には、残念ながら参加した経験は持ってない。

しかしながら、末端の食口として「霊感商法批判がどれほど激しくなろうと、お父様はまったく動じることなく、それで献金はいくら勝利するの」と言われたとか、「お父様が責任をもつから(借金してでも)献金しなさい」という「中心者のみ言葉」は腐るほど聞かされましたよ。

それも一人だけではなく、いろいろな責任者からね。




ああ、念のため書いておきますが、そういう話は聞きましたが、私は霊感商法に従事したことはありません。




話を元に戻します。

文鮮明が仮にもそんなことは言っていなかったのに、教会を預かる長が「文鮮明先生はそのように仰った」と言って、何かを末端の信者に命じたなら、その責任は、そんな教会長を立てた教会にあり、そんな教会運営をさせている文鮮明の責任になるのは当然だ。



違うという人は、上記の高校の問題で橋本市長がとった対応を見習うこと。

あるいは、橋本市は間違ったことをしている、謝る必要はないという論調で論文でも書くこと。





ま。実際のところ、もう既に文鮮明氏は鬼籍に入ってしまわれたので、今更、死人に鞭打つことを勧めるわけにはいかないのですけどね。





橋本氏の政治や行政のやり方の是非はとりあえず置いておくとして、少なくとも組織のトップとして、組織内で問題が起きたときの対応としては、UCは学ぶべき点が多くあると思います。