KIB: kurogane in black

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スターウォーズ 最後のジェダイはタイトルに偽りなし

以前、「自分の主張を支持する人は善、反対する人は悪」という記事で、こんなことを書いた。

<引用開始>
受講者が神様とか摂理とかに反応する人であれば、「この映画も神様が働かれてできたもので、イエス様のときに、救い主がユダヤ人の願う形でこられなかったのと同じように、キリストが再臨されるときにも、クリスチャンたちが願う形でこられるわけではない、ということを教育するために作られた映画だ」みたいなトークをしていた気がする。
<引用終了>


この考え方がおかしいのは、記事で書いたとおり。

しかし、先週公開されたスターウォーズ 最期のジェダイを見て、あまりのひどさにいすからずり落ちそうになり、あちこちに映画レビューを見まくったが、それを見て、統一教会の本家・分家論争のようなものを感じた。

これはきっと、統一教会の状況を世の中の人たちに知らせるために、神様が作らせた映画に違いない(笑

いや、これは冗談ですからね。いっておきますが。

ヤフーの映画レビューでは、いまだに評点が3.76と、それほど悪くないが、この数字は日ごとに0.01ポイントずつさがっていて、圧倒的な星5のレビュワーに対して気を取り直したかのように批判コメントが増えつつ星1をつけていっていることによる。

星5がついているレビューをみれば、割と能天気に、すげー!あたらしいスターウォーズだ!過去と決別して新しい世界観を作り出そうとする試み!

ともろ手を挙げて賛成している。

だから星5なんだろうと思うが。

しかしだな。スターウォーズといえば、私も人生のほとんどがそれに当てはまる世代なわけで、こんなものを見させられてスターウォーズといわれても、何か似たような名前の人がでてくるが、きっと勘違いして別な映画を見たのだろうといまだに信じているぐらいだ。

スターウォーズの舞台て、物理法則を無視して広大な宇宙をバスにでも乗るかのように気軽に移動してあるくものだったが、それを非常に広大な宇宙をまたに駆けて、通商連合が暗躍していたり、シスの暗黒卿達が蠢いていたり、あるいは帝国軍が広大な宇宙を制覇する中、細々とレジスタンスが活躍するという広がりを感じさせる物語だったはず。

しかし、今回の最後のジェダイは、なんというのかちょっと広めの遊園地でかくれんぼしてたら日が暮れた、みたいな、なんかそんな感じだった。

コレジャナイと何度あたまに浮んだか。

私はスターウォーズ天童よしみが出てきてもべつにかまわんと思うほうだが、どうやって直線距離を突っ込んでいくフィンを、後方にいたはずのローズが横から体当たりで止められたのか?

いくらスターウォーズが物理法則を無視する映画といえど、それは無理なんじゃないか?とか。

あそこで、何十人もが死にそうになるのをとめにいったフィンだけを救っておいて、愛する人が生きるのならうんたら、とか。えーっと・・・何の映画だっけこれ?

座禅したルーク・スカイウォーカーが宙に浮いてたりすると、どうしても麻原彰晃(笑)を思い出してしまって、映画館で噴出しそうになってこまったが、同じように思った人はやはりたくさんいたらしいし。

今まで、史上最高のミディクロリアン値を誇ったアナキン・スカイウォーカーですら、フォースの力で「ルークが来ている」と感じ取るだけだったのに、フォースで相手の姿が今どんな格好をしているのかまで見ながら会話しているとか。

みんなが「フォース・スカイプ」とか書いてて、そっちの方が受けたぞ。

とか、なんとか。

レイアの宇宙遊泳にいたっては、もはやなんと言ってよいのか・・・

たしか、ジェダイの騎士でも特殊な星から来た種族だけが宇宙空間でも多少の時間は耐えられるとか、そんな設定だったはず。

宇宙空間なんか、マイナス270度とかそんな世界なんだから放り出された時に宇宙服がなかったら、その時点で死んでるよ。

宇宙戦艦ヤマトデスラー総統じゃあるまいし、彼だって宇宙空間で死んでたところを救出されて蘇生したんであって、宇宙空間の中にいたのに、おめめパッチリで生き返って蘇生して、さらにフォースで宇宙空間遊泳なんて・・・

フォースってそんな凄かったか?


大体、そもそも、最初に「ジェダイは終わらせる」とか言ってたのに、いつの間にか最後には私は最後のジェダイではないとか、あれ?



先週末、気合を入れて見に行って、ほんとうは土日で最低でも2回見るつもり、できれば4回ぐらいいけるか?とか阿呆なことを考えていたはずが。。。1回だけ見て、真っ白い灰になっちまったぜ。っていまどきこんな古いネタを持ってきてふざけるぐらいしかないひどいスターウォーズ

うーん。いまだになんか信じられん。

ダークサイドにおちたらこんな感じになるのかもと思って、ようやく立ち直ってきた先週末からのこの数日。


音楽だけは良い映画とか言っておきましょうかね。

スターウォーズに思い入れが強い人は、レビューを見て、それでもあえて見に行くというなら自己責任で。

単に娯楽超大作が楽しみたいだけなら、まあ、光がパチパチとスペクタクルには見えるかも。

と、うちで書く内容にしては、統一教会要素が少ない今日のこの投稿。

そんだけひどい映画だったってことで。。。

そういう意味では、「いわゆるジェダイ」はルークが最後で、今回からはジェダイの騎士たちよりもはるかに凄い魔法のような何かを持った新しい宇宙冒険活劇と呼ぶべき。

そうしてみると、今回の「最後のジェダイ」というタイトルは間違っていないのだろうと思います。



スターウォーズ 最期のジェダイ