天の漫才師をめざしつつ、現在は清平で修練会に参加しておられる方が、「世界的な統一教会は本物ちゃうか~?」という記事を書いた。
http://omoroiyan2.blogspot.jp/2012/07/blog-post_21.html
本人は喜んで書いているところ、非常に恐縮なのだが。。。
これがまたなんとも残念な内容すぎてため息が出た。
どこが「おもろいやん」やねん。
***以下、引用開始***
みんなチョンピョンで、雑魚ねですから・・・本当に国境、人種を越えて兄弟姉妹としての心情関係を体験してるだけでも、原理は真理でメシアは本物だと新たに確信させられます。・・・統一教会に入って今も生き残ってる事に感謝の思い出一杯です。いろんなことにつまずいて離れてしまった兄弟姉妹も多いと思いますが、こんな心情を体験したりするとやっぱりメシアに対する確信が強まりますよ・・・。
***以上、引用終了***
世界中から人が集まって雑魚寝している状況に感動を覚えていることは良く分かるし、そういうシーンを見れば世界を感じる気持ちは分からないわけではない。
しかし、そこにいる人がたまたま世界各国からきているだけで、これが日本各地から来た人と置き換えたらどうなるのか?
うん。昔懐かしい修練会・・・というか、これだって修練会だったね、つまりは単にUCが得意で他の団体ではあまりやらない修練会をやっているだけのこと。
日本での修練会だって、あの特殊環境の下にあつめられ、兄弟姉妹としての心情関係を体験したような気がしたものです。
それがたまたま集まってきた人が、日本の各地から世界の各地になっただけのこと。
で、日本の各地から集まってきて一つ屋根の下で雑魚寝して修練会に参加して兄弟姉妹の心情関係を結べたはずの「兄弟姉妹達」とは今どういう心情関係になっているのかを考えれば、世界各国から来てともに雑魚寝して兄弟姉妹と思い込んでいる人たちと将来どういう関係になるのか分かると思いますが。
いやいや。離れてしまった私のような人間になるということではなく、今日の兄弟姉妹達は、明日自分の国に帰って、もしかしたら三男派と四・七男派に分かれて激しく対立するようになっているかもわからないという事です。
この問題は、今のUCの癌みたいなものでしょ。
また、内部の問題はさておいたとしてもだ。
単に修練会に来ているだけでお互い、「修練会」という目的があるから利害の対立もなく、仲良くしていますが、彼らが国に帰ってナショナリズムの相克みたいな現場に立ち会わされ、お互いの利害関係の代表者として選ばれたとしたら、どうやって問題解決するのか?
まさかその調停会議みたいなところで、何とか牧師が巻き起こした訓読の嵐でも巻き起こすため、「皆で訓読しましょう」とか言うのか?
そもそも自分達の団体の中での利害の対立の克服ですら、裁判所に頼まなければ解決できないのが、創始者家族を含む幹部連中な訳でしょう。
激しく対立する利害関係者が複数いるような場面で、それを調和させる能力もノウハウも経験も何もないと思いますけどね。
そういう事もできないのに、能力もないのに、「昔、清平で一緒に修練会に出た」だけでしかない赤の他人同士、具体的な問題解決に向けて協力できると能天気に考えられるのはおめでたくて良いなとは思いますけども。
ああ、そんな場面は想定していないんですか。それなら理解できます。要するに何も考えていないって事でおめでたくて良いですねと。
あと
「いろんなことにつまずいて離れてしまった兄弟姉妹も多いと思いますが、こんな心情を体験したりするとやっぱりメシアに対する確信が強まりますよ・・・。」
と、引用した個所にも書いてあるんですけどね。
そんな、世界中の人が修練会で雑魚寝していて、兄弟姉妹だなと思える経験と、原理の真理性やメシアに対する確信っていうのはあんまり関係ないんだよね。
「ああ、真のご父母様の下にこんなにたくさんの人たちが世界から集まってきている」なんてのは、UCの現役信者が思いそうなことではあるんだけれども、いかにも井の中の蛙を思わせる発言で見ちゃいられない。
それにしても韓国人と結婚し、さまざまな人種の人たちがいくらでもいるアメリカに住んでいる人が、こんな程度のことで舞いあがって「世界的な統一教会は本物」だって?
いやぁ。こんな程度で舞い上がって世界的などと思ってるようでは、話にもならないと思いますが。
所詮、「世界基督教統一神霊協会」なんて大げさな名前をつけていたって、この世の対立や葛藤を解決しようなどとは本気で思っておらず、いつまでも修練会を繰り返して、「おお、世界から人がたくさん来ている!これは素晴らしい」と言う、自己満足の世界にしか見えない程度であることを改めて確認させてくれてありがとうとは言っておきましょうか。
つまらんやん。